目が疲れたとき、休憩のつもりでスマートフォンを見ていませんか。
目を休ませるために大切なのは、別の画面へ移ることではありません。一度、近い距離を見続ける作業そのものを止めることです。
この記事では、画面作業の途中で取り入れられる短いEye Resetと、目への負担を減らすための作業環境の整え方を紹介します。
IN THIS GUIDE
この記事で
わかること
- 01目が疲れたときに最初にすることがわかる
- 0220-20-20ルールの取り入れ方がわかる
- 03目を疲れにくくする作業環境を整えられる
RECOMMENDED FOR
こんな人に
おすすめ
- 長時間パソコンやスマートフォンを見る人
- 夕方になると目が重く、かすむ人
- 休憩しても目が休まった感じがしない人
CONTENTS
目次
SECTION 01
まず画面から 目を離す
Step away from the screen.
目の疲れを感じたら、最初に画面から目を離します。休憩中にスマートフォンを見ると、近い距離へピントを合わせる状態が続きます。
数十秒でも窓の外や部屋の奥を見ることで、近距離の視覚作業を中断できます。遠くを見る場所がない場合は、目を閉じて視覚情報を減らすことから始めましょう。
目だけでなく、首や肩も同じ姿勢から離します。席を立てる場合は、短く歩いたり、肩の力を抜いたりして身体も一緒に切り替えます。
FIRST RESET
最初の1分で行うこと
目が疲れたまま作業を続ける前に、視線と姿勢を一度切り替えます。
- 01
画面から目を離す
パソコンだけでなく、スマートフォンからも離れます。
- 02
遠くへ視線を移す
窓の外や部屋の奥など、できるだけ遠くを見ます。
- 03
ゆっくり瞬きをする
目を軽く閉じ、力を入れずに数回瞬きをします。
- 04
姿勢を整える
肩の力を抜き、首を前へ突き出した姿勢から戻します。
目の休憩は、別の画面を見る時間ではなく、近距離の視覚作業を中断する時間です。
SECTION 02
20-20-20ルールを 取り入れる
Use the 20-20-20 rule.
画面作業を定期的に中断する目安として、20-20-20ルールがあります。
20分ごとに、20フィート、約6メートル先を20秒見る方法です。厳密に時間や距離を測る必要はありません。近くを見続ける状態を短く中断することが目的です。
毎回忘れてしまう場合は、20分ごとの通知ではなく、作業の区切りや飲み物を取るタイミングと組み合わせると続けやすくなります。
20-20-20
近距離作業を短く区切る
長時間まとめて休むより、作業の途中で短い休息を繰り返します。
作業を始める
無理のない画面距離と姿勢を確認します。
画面から離れる
近距離作業を一度中断します。
遠くを見る
約6メートル先を目安に視線を移します。
姿勢を戻す
瞬きと画面位置を確認して作業へ戻ります。
20-20-20は治療法ではなく、近距離作業を定期的に中断するための実践的な目安です。
SECTION 03
目だけでなく 姿勢もResetする
Reset your posture.
画面作業では、目の疲れと首や肩の張りが同時に起こることがあります。
文字が小さい、画面が遠すぎる、椅子や机の高さが合っていないと、顔を画面へ近づけたり、首を前へ突き出したりしやすくなります。
画面との距離、画面の高さ、文字サイズを調整し、無理に身体を画面へ近づけなくても読める環境をつくりましょう。
画面を腕一本分ほど離す
顔を近づけなくても読める文字サイズに調整し、無理のない距離を確保します。
目線を少し下向きにする
画面を極端に高くせず、自然に少し下を見る位置へ調整します。
肩の力を抜く
肘や腕を支え、肩を持ち上げたまま作業しないようにします。
文字を大きくする
表示倍率を上げ、細かい文字を凝視する時間を減らします。
SECTION 04
休憩しても 目が休まらない理由
Not every break is a reset.
休憩を取っているのに目が疲れる場合は、休憩中も近距離の視覚作業を続けていないか確認します。
パソコンからスマートフォンへ移るだけでは、目は引き続き近くを見ています。また、暗い部屋で明るい画面を見ることや、小さな文字を凝視することも負担につながります。
目を休ませる時間は、画面を見ない、遠くを見る、目を閉じるなど、作業中とは異なる状態をつくることが大切です。
BREAK OR RESET
目が休まる休憩と、休まらない休憩
休憩時間の長さだけでなく、その間に何をしているかも重要です。
休まりにくい
別の画面を見る
スマートフォンやタブレットで、近距離の視覚作業を続けます。
Eye Reset
遠くを見る・目を閉じる
近距離作業を中断し、視覚情報を一度減らします。
画面から離れることが、Eye Resetの基本です。
SECTION 05
作業環境を 整える
Adjust your workspace.
目の疲れを感じるたびに休むだけでなく、負担がかかりにくい環境へ整えることも大切です。
画面だけが周囲より極端に明るい場合や、窓や照明が映り込んでいる場合は、明るさや画面の角度を調整します。
乾燥を感じる場合は、風が目へ直接当たっていないかも確認してください。症状が続く場合や、人工涙液などの使用に迷う場合は、眼科医や薬剤師へ相談しましょう。
画面と周囲の明るさを合わせる
画面だけが極端に明るくならないよう、明るさとコントラストを調整します。
映り込みを減らす
窓や照明が反射する場合は、画面の角度や作業位置を変更します。
風が直接当たらないようにする
エアコンや扇風機の風が目へ当たり続けない位置へ移動します。
無理なく読める表示にする
文字サイズや表示倍率を上げ、細かな文字を凝視しない環境をつくります。
TODAY'S ACTION
次の画面休憩で、3つだけ試す。
- スマートフォンを置き、約6メートル先を20秒見る
- ゆっくり瞬きをして、目と肩の力を抜く
- 画面の文字サイズと明るさを一段階調整する
TODAY'S RESET
目を休ませるには、 画面を見ない時間をつくる。
Eye Resetは、特別な道具がなくても始められます。数十秒だけ遠くを見る、瞬きをする、姿勢を整える。短い休息を作業の途中へ取り入れてみましょう。
REFERENCES
参考文献
- 01Computers, Digital Devices, and Eye Strain
American Academy of Ophthalmology
画面から目を離すこと、画面の明るさやコントラスト、画面距離など、デジタル眼精疲労を減らす方法を紹介しています。
https://www.aao.org/eye-health/tips-prevention/computer-usage
- 02Digital Devices and Your Eyes
American Academy of Ophthalmology
画面との距離、画面位置、映り込み、人工涙液などの考え方を解説しています。
https://www.aao.org/eye-health/tips-prevention/digital-devices-your-eyes
- 03Should You Be Worried About Blue Light?
American Academy of Ophthalmology
画面作業中の瞬きの減少やデジタル眼精疲労、ブルーライトに関する考え方を解説しています。
https://www.aao.org/eye-health/tips-prevention/should-you-be-worried-about-blue-light
- 04Keep Your Eyes Healthy
National Eye Institute, NIH
目の健康を保つための基本的な習慣や、定期的な眼科検査について案内しています。
https://www.nei.nih.gov/eye-health-information/healthy-vision/how-eyes-work/keep-your-eyes-healthy
- 05Digital Eye Strain — A Comprehensive Review
Indian Journal of Ophthalmology / PubMed
デジタル眼精疲労の要因、症状、評価、管理方法をまとめたレビューです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35809192/
FAQ
よくある質問
まずパソコンやスマートフォンから目を離し、窓の外や部屋の奥など、できるだけ遠くを見てください。ゆっくり瞬きをし、首や肩の力も抜きます。
20分ごとを目安に、20フィート、約6メートル先を20秒見る方法です。近い距離を見続ける状態を定期的に中断するための目安です。
目を休ませる目的なら、別の画面を見ることは避けた方がよいでしょう。遠くを見る、目を閉じる、席を立つなど、近距離の視覚作業を止めてください。
米国眼科学会は、画面をおよそ腕一本分、約25インチ離し、目線が少し下向きになる位置へ調整する方法を案内しています。無理に顔を近づけなくても読める文字サイズにしてください。
乾燥感がある場合は人工涙液が選択肢になることがありますが、すべての目の疲れへ有効とは限りません。製品の選び方や使用頻度に迷う場合は、眼科医や薬剤師へ相談してください。
ブルーライトカット眼鏡がデジタル眼精疲労を防ぐという十分な証拠はありません。まず休憩、瞬き、画面位置、文字サイズ、照明を見直しましょう。
症状が長く続く、繰り返し生活へ支障が出る、強い痛みや急な見え方の変化がある場合は、自己判断を続けず眼科などの医療機関へ相談してください。
